個人でプロダクトを作りながらフリーランスする生活って実際どうなの

個人でプロダクトを作りながらフリーランスする生活って実際どうなの

個人でプロダクトを作りながらフリーランスする生活って実際どうなの

自分のライフスタイルは、最終的に自分のプロダクトだけで生計が立てられるようになる事を目指している。でもまだ売上が足りないのでたまにフリーランスとして受託をしているという感じ。さて、この生活を6年間続けてるわけだけど、実際どうなのか書いてみたい。

まずプロダクト作りとフリーランシングは協調関係にある。片方が上手く行けば、もう片方も良くなる。なぜならプロダクトを自分で作ることは以下の恩恵が得られるから:

  1. 新しい事に挑戦して能力が上がる
  2. プロダクトが実績になる

個人開発では誰も怒る人がいない。なので思う存分挑戦できる。それに対して受託開発では新しいことに挑戦しにくい。失敗したら最悪報酬がもらえなくなってしまうから。受託では挑戦しない代わりに、現時点で知りうる最短距離で最高品質なモノを提供する。

また、個人で作ったプロダクトが何らかの成果を上げれば、全て自分の実績になる。「これ俺がやった」とバイネームで語れる実績というのは貴重。実績が出来るとより条件のいい仕事が貰いやすくなる。

一方、受託の仕事がうまく行けば生活に更に余裕ができて、また個人開発に集中できる。だからこの2つの活動は対立ではなく協調関係。

受託で生活費を稼いで、その余裕でさらにプロダクトを作る。こう聞くとずっと働いてるイメージかもしれない。しかもそのプロダクトでまだ生活できるほど稼げていない。

確かにしんどい。独立して最初の2、3年間は毎月15万円まで切り詰めて生活していた。東京で家賃が高いし、どこにも遊びに行けないし、外食も出来ない。数年前、気軽にカフェに入れるようになった自分に気づいて感動した。嬉しかった。だから大変なのは間違いない。

それが続けられたのは、成果が出ていたからだと思う。アプリをリリースして、ブロガーさんが拡散してくれて、ユーザが集まって、サーバが燃えたりした。全部いい思い出だし、自分だけのプライスレスな体験。お店でお金を払えば誰でもできる体験とはひと味違う。

気軽にお勧めできるライフスタイルではない。でも人生が他とは違うユニークなものになる事は保証する。

車輪の両輪の関係が上手く働いたおかげで、最近は生活にも余裕が出てきた。去年はパリに旅行に行けたし、今年もロンドンに2週間行く予定。去年はほとんど受託をせずInkdropの開発に注力できた。2人月も働いてないと思う。おかげで税金が安い。ただし社会的信用は最悪(笑)今年はまた余裕を作るために受託してる。

個人開発をがんばればがんばる程能力が青天井で向上するので、受託開発は相対的に楽になる。1年前に苦労してやっていたことが軽々とできるようになっている。同じ仕事量の受託がより少ない労力でこなせる。だから受託にかける時間は年々減少傾向にある一方、全体の売上は増える。つまり個人開発での投資の効果が回収できていると言える。

ワークライフバランスという言葉が一時期話題になった。仕事を早く切り上げてプライベートを充実させた方が反って仕事もうまくいくという話。まぁ概ねそうなんだろうけど、違和感がある。だって、なんで仕事と生活が二項対立で語られているんだろう。バランスを取るって、仕事と生活がまるで水と油で交じり合わないイメージがする。ところで、落合陽一氏が面白い言葉を使っていた:

ワークアズライフ。それならしっくりくる。仕事と生活を対立で考えず、同じ方向性のものとして考える。落合氏は遊びや趣味と仕事の違いがなくなると語っている。自分にとってのプロダクト作りはまさにそれ。働いているという感覚とは少し違う。中学生の頃に趣味でゲームプログラミングをやっていた感覚。親に「なんでそんなにパソコンせなあかんの?」と聞かれた事がある。いや、だって楽しいからだよ。

受託をしなくてもいい生活基盤が出来た時、自分にとってのワークアズライフが実現する。もうちょっと時間がかかりそうだけど、最後までやりきるつもり。

作っています:

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貫禄を捨てて愛嬌で生き延びろ!40代オッサンの生存戦略

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どうもTAKUYAです。 つい先週(11月19日)に誕生日を迎え、41歳になりました。40代と言うのは若い頃には想像もしなかった年代で、どう生きれば良いのかというイメージがあまり具体的に湧かない、曖昧な年齢ではないでしょうか?自分の父親を想像するも、日中はいつも仕事でいなかったのであまり参考になりません。 自分は個人開発で生計を立てていて20代、30代で積み上げて来たものが上手く実を結んだおかげで今の生活があります。育児にも、いわゆるサラリーマンよりかは柔軟に参加できていて、子供との時間も沢山取れています。ママ友も出来ました(迷惑かけっぱなしですが)。 本記事では、そんなライフスタイルを送る自分が40代で大事にしたいことについて書きたいと思います。タイトルにもある通り、結論から言うとそれは「愛嬌」だと思います。以下、中年男性の愛嬌の重要性について説明します。 TL;DR * 「貫禄が出てきたね」と言われたら注意 * 笑顔を作れ。オッサンがムスッとしてたら普通に怖い * 謙虚に振る舞え。実績を積むと周りが萎縮する * ギャップ萌えを活用しろ 「貫禄が出てきたね」と言わ

By Takuya Matsuyama
過集中を避けるための働き方とルーティン(二児の父ver.)

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どうもTAKUYAです。 先日書いた通り、最近個人開発を頑張りすぎて体を壊してしまいました。 その原因の一つが過集中癖です。自分はもともと何かに集中すると周りが見えなくなる傾向があり、それがたまに私生活にも影響を及ぼします。同じ失敗を繰り返さないためにも、ちょっと働き方を再設計したいと思います。 働き方に対して他人の指摘をアテにしない 自分のようなフリーランサーまたは自作サービスで生計を立てている人は、時間の使い方を自分で自由に決められます。その反面、どこまでも極端な働き方が出来てしまい、それを指摘したり止めてくれる人がいないという欠点もあります。自分には妻がいますが、全く違う業界なので自分の作業ペースがどのようなものか具体的に把握できません。 「疲れた!」と言えば「休んだら?」と言ってくれますが、働き方やペース配分などにまで口は出しません。なので、他人のストップサインはアテに出来ません。 (心理カウンセラーの可能性を別途検討中) 最近子供が生まれたので厳密なルーティン実行は出来ない 一日を時間単位・分単位で区切ってルーティンを組むのは気持ちがいいですよね。僕もそうしたい

By Takuya Matsuyama
なぜ体を壊してまで個人開発を頑張るのか?自尊心の欠如や過集中癖と向き合う

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どうもTAKUYAです。最近、個人開発を頑張りすぎて体調を崩してしまいました。アトピーが猛烈に悪化して、QoLが著しく下がってしまいました。まだ療養中ですが、毎日1万歩以上歩いて、徐々に回復しつつあります。 この過ちを繰り返さないためにも、自分は一体何が原因で頑張りすぎてしまうのか?という事について深堀りして考えてみたいと思います。また、個人開発におけるメンタルヘルスはあまり語られていないトピックだと思います。本記事が、同じように仕事を頑張りすぎてしまう人の助けになれば幸いです。 TL;DR * なんとなく続けていたソフト開発が自分を救った * 原体験が歪んだモチベーションを生んでしまった * 親が引くほどの過集中癖がある * 生得的な直せないバグと考えることにする * アプリの成功に関係なく、自分をあるがままに受け入れる * 挫折しないのは、なんだかんだで前向きだから * ユーザさんから「休め!」と叱咤された * 人生は長い。個人開発なんかで死ぬな 自己の原体験について振り返ってみる 個人開発だけで生活するようになって、かれこれ8年ぐらいが経ちます。こう

By Takuya Matsuyama
ユーザサポートの問い合わせを装った攻撃が怖すぎた

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どうもTAKUYAです。個人開発をしていてアプリの知名度が上がってくると、作者個人(あるいはサイト管理人)を狙った攻撃というのをたまに受けます。つい先日も、怖すぎるメールを受け取ったのでシェアします。 件名: Cookie consent prevents platform access Hello, I cannot access use the store. The cookie consent notice keeps appearing and nothing happens once I approve or try to close it, so I’m unable to interact with the website. Please provide guidance on

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