Inkdrop Mobile v2 リリース

Inkdrop Mobile v2 リリース

Inkdrop Mobile v2 リリース

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こんにちは、Inkdrop開発者のTAKUYAです。

プライベートベータでのテストに沢山の人にご参加頂いたおかげで、今日リリースに漕ぎ着けることができました。とても嬉しいです。感謝します!アプリはイチから完全に書き直されて、安定性を保ちながら沢山の改善が施されました。本稿では主な変更点をご紹介します。

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Inkdropは、日々のハッキング作業をメモするために特化したMarkdownエディタ付きのノートアプリです。シンプルさ重視の設計で作られています。すべて僕一人で開発・運営しています。このプロジェクトは、インディーデベロッパーとして健康的なペースで製品を作って飯を食うという挑戦です。その過程で考えて採った戦略はすべてこのブログに記録しています。それらがあなたの個人開発の参考になればと思います。Inkdropについて更に知るには以下のウェブサイトをご覧ください:

私たちはプログラミングをする際は主にPCかラップトップを使います。しかしながらポータビリティは多くのユーザにとって重要です。どこにいようとも、ノートにすぐアクセスできる必要があります。その重要性を理解し、6ヶ月以上の間、僕はモバイルアプリの新バージョンに取り組んでいました。

以前のバージョンは不完全なものでした。それはまぁ確かに動くんですが、最低限のつくりで、多くの修正や改良が依然として必要でした。それはなぜかというと、僕にとってReact Nativeを使ったスマホアプリの開発が初めてだったからです。前回の開発から多くのことを学び、そのお陰で今回のリリースでどれだけ良くなったかがお分かりになるかと思います。どうぞ楽しんでください!

ご覧の通り、アプリはMaterial Designに沿ってデザインされています。それはAndroidユーザにとって最も自然で馴染みのあるLook-and-feelでしょう。エディタには大幅な改良が施され、Markdownを書くために必要な多くの機能が加わりました: ツールバー、コードブロック内の構文ハイライト、コンティニューリスト、インライン画像ウィジェットなど。これは前のバージョンから飛躍的な改良です。

今回のリリースで気に入っている機能の一つが、タブレット対応です。デスクトップ版とUIが似ているので、違和感なく心地よく使っていただけると思います。もちろん、サイドバーやノートリストは非表示にできるので、ノートの閲覧や編集に集中できます。また、iPad版では画面分割に対応しているので、例えばブラウザでウェブページを見ながらメモを取ったりできます!

みなさんが暗黒のUIをお好きなことは分かっています — このオーセンティックでビューティフルなダークパワーをぜひゲットしてください 😈

他にも沢山の改善項目があります:

  • iPhone X サポート
  • エディタの高速読み込み
  • 全文検索インデックスのバックグラウンド構築
  • 画像添付
  • ノートのウェブ共有
  • カスタムデータベース
  • 行番号
  • など

あなたのノートテイキングを、文字通り、どこででも楽しんでください。

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Inkdrop v6 Canary版リリースしました — 新Markdownエディタやその他新機能盛り沢山

Inkdrop v6 Canary版リリースしました — 新Markdownエディタやその他新機能盛り沢山

Inkdrop v6.0.0 Canary版リリースしました — 新Markdownエディタやその他新機能盛り沢山 こんにちはTAKUYAです。 v6.0.0 の最初の Canary バージョンをリリースしました 😆✨ v6では、アプリのコア機能の改善がたくさん盛り込まれています! * リリースノート(英語): https://forum.inkdrop.app/t/inkdrop-desktop-v6-0-0-canary-1/5339 CodeMirror 6 ベースの新しいエディタ フローティングツールバー v5ではツールバーがエディタの上部に固定されており、使っていないときもスペースを占有していました。 v6では、テキストを選択したときだけ表示されるフローティングツールバーに変わりました。 GitHub Alerts 構文のサポート Alerts の構文が正しい色と左ボーダーでハイライトされるようになりました。 ネストされたアラートや引用にも対応しています。 また、アラートタイプの入力を支援する補完機能も追加されました。 スラッシュコマンド 空行で /

By Takuya Matsuyama
AIのお陰で最近辛かった個人開発がまた楽しくなった

AIのお陰で最近辛かった個人開発がまた楽しくなった

AIのお陰で最近辛かった個人開発がまた楽しくなった こんにちは、TAKUYAです。日本語ではお久しぶりです。僕はInkdropというプレーンテキストのMarkdownノートアプリを、デスクトップとモバイル向けにマルチプラットフォームで提供するSaaSとして、かれこれ9年にわたり開発運営しています。 最近、その開発にClaude Codeを導入しました。エージェンティックコーディングを可能にするCLIのAIツールです。 最初の試行は失敗に終わったものの、徐々に自分のワークフローに馴染ませることができました。そして先日、アプリ開発がまた「楽しい」と感じられるようになったのです。これは予想外でした。 本稿では、自分がエージェンティック・コーディングをワークフローに取り入れた方法と、それが個人開発への視点をどう変えたかを共有します。 * 翻訳元記事(英語): Agentic coding made programming fun again 自分のアプリに技術的負債が山ほどあった ご想像のとおり、9年も続くサービスをメンテするのは本当に大変です。 初期の頃は新機能の追加も簡単で

By Takuya Matsuyama
個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ

個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ

個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ InkdropというMarkdownノートアプリを作り続けて7年になる。 お陰さまでその売上でずっと生活できている。 これまで個人開発でどう継続していくかについて「ユーザの退会理由をあれこれ考えない」とか「アプリの売上目標を立てるのをやめました」とか、ビジネス面あるいはメンタル面からいろいろ書いてきた。 今回は、技術面にフォーカスして、どう継続して開発していくかについてシェアしたい。 TL;DR * 最初はとにかく最速でリリースする事を最優先する * 迷ったら「ときめく方」を選べ * 程よいところで切り上げて開発を進める * 使っているモジュールがdeprecatedされるなんてザラだと覚悟する * 古いから悪いとは限らない * シンプルにしていく * 老舗から継続の秘訣を学ぶ * 運ゲー要素は排除しきれない 最初はとにかく最速でリリースする事を目標に技術選定する 開発計画とビジネス計画は切っても切り離せない。 コーディングに傾倒するあまり完璧主義に陥って結局リリース出来ないまま頓挫してしまう個人開発者は多い

By Takuya Matsuyama
子育て中の個人開発者の一日

子育て中の個人開発者の一日

子育て中の個人開発者の一日 どうもTAKUYAです。 久しぶりに生活まわりの事を書きたい。自分はInkdropというMarkdownノートアプリを売って生きている。 子供も無事順調に成長しており、あと数ヶ月で3歳になるというところで、イヤイヤ期もやっと終わりが見えてきた。 生活パターンもなんとなく定着しつつあるので、ここで一旦どんなルーティンなのか書き出してみる。ちなみに当方今年で40歳。 平日の1日の流れ * 06:30 妻と子供起床、朝食 * 07:10–30 俺起床、朝食 * 07:40 布団を畳んで子供を着替えさせる。妻はその間に化粧や通勤の準備 * 08:00 ストレッチと軽い筋トレ(腕立て50回、スクワット100回) * 08:10 妻と子供を見送る。15分前後瞑想 * 08:30 散歩 * 09:00 作業開始(カフェまたは家) * 11:00 昼飯 * 12:00 ダラダラする * 12:30 作業再開(だいたい家)

By Takuya Matsuyama