2025年個人開発活動の振り返り

2025年個人開発活動の振り返り

どうもTAKUYAです。もう1月も半ばに差し掛かっているけど、2025年の自分の活動の振り返りをしたい。去年を一言で言うなら、本厄を満喫した年だった。
厄年とは、人生の節目にあたって、体調不良や災難が起こりやすいと経験的に言われる年齢のこと。数え年で42歳、確かにもう若さに任せた事は出来ないなと痛感した年だった。(ところであなたの国ではこのような年はありますか?)

夏に体調を崩して2~3ヶ月動けなくなった

暖かくなり花粉が飛び出した頃に、持病のアトピーが悪化しだして、まともに生活出来なくなってしまった。酷さで言うと、2019年に脱ステした時と同じぐらい。
脱ステに無事成功したから、この地獄は二度と味わうことはないだろうと高を括っていたが、まさか7年後にまた味わうとは思わなかった。当時の独身時代と違い、妻も子供もいる中で、周りに多大な迷惑をかける事となった。夏の子供との思い出が全く無い。悲しい。

現在はQoLもほとんど元の状態まで復活できた。写真を撮って症状の変化を記録したので、機会があればシェアしたい。食事療法など色々試したが、結局歩くのが一番自分に効いた。それ以来、一日一万歩を習慣としている。第二子が生まれるまでに回復が間に合ってよかった。

今年また春が来るのが少し怖い。不調を感じたら積極的に休んで、追い込まないように気をつけたい。

第二子が生まれた

11月に二人目の娘が無事産まれた。長女はよく泣きじゃくって大変だったけど、この子は泣く理由がはっきりしていてとても対応しやすい。基本的に「こんな赤ちゃんがこの世に存在したのか?!」ってぐらい穏やかで、目が合うとにこ〜っと笑ってくれる。可愛いと感じる余裕がある。

しかしながら、産後クライシスも経験した。

産後に息抜きも出来ずずっと赤ん坊の世話をしてりゃ誰だって爆発したくなるわ、という感想。

Inkdrop

主な収入源である拙作アプリInkdropについて。自分の体も大きく変調したが、Inkdropもなかなか厳しく耐え忍ぶ一年だった。

2025年は、マーケティングよりも新バージョンのv6の開発に注力した。Atom Editor由来の巨大な技術的負債をようやく概ね返済し終えた。それによって少しずつ新機能開発のスピードも上がりつつある。進捗としてはロードマップに掲げた機能の実装が7割ぐらい完了した。それだけでなく、他にも自分が欲しいなと思った機能を追加したりと、寄り道もしている。

売上は2年前と比べて減少した。理由は、新規顧客の獲得が鈍化しているためだ。2025年は派手な発表が無かったが、今年はv6を正式にリリースさせて、新規顧客を開拓していきたい。

Discordのコミュニティはメンバーが定着してきた。顔馴染みと定期的にゆるく交流するのは、チームメイトがおらずずっと独りでやってきた身としては新鮮だ。「ここに居るとなんだかやる気をもらえる場所」という目標のコミュニティ像に少しずつであるが近づいてきているような気がする。今年もゆる進行で運営する。

YouTube

devaslife

devaslife
I’m an indie app developer based in Osaka, Japan. I’m currently living off of my own product called Inkdrop - a Markdown note-taking app (https://www.inkdrop.app/ ). I would like to publish my videos about: how to build good apps, how to attract users, my hobbies, etc. NOTE: I don’t answer any personal questions - Please don’t send me emails.
  • 購読者数: 208,030 → 212,064

2025年は、年末に小ネタを一本投稿したのみで終わった。メインチャンネルであるdevaslifeは、そこから流入する人とInkdropのターゲットがあまりマッチしていないと感じていて、更新を控えていた。それから、視聴者が増えたのは嬉しい反面、期待に応えなければと言う重圧が襲って来て楽しくなくなった。例えば、「Neovimの設定を更新するぞ」って呟いただけでXで 677 likes も付くのは異常だ。注目されるほど冷めていく自分がいる。たぶんインポスター症候群だと思う。人気があるのに更新が突如止まってしまうチャンネルの気持ちが今ならよく分かる。

だから、今年このチャンネルに投稿するとすれば、内容は完全に自己満に振り切るつもりだ。アプリ流入すらも気にせず、自分が見たいコンテンツを作る。購読者数が減ることも厭わない。他人の評価をとにかく気にせずにやる。その先に新たな可能性が見えることを信じて。

Devlog (Takuya Matsuyama)

Takuya Matsuyama (craftzdog)
I’m a solo developer of Inkdrop and from a channel called ‘devaslife’, based in Osaka, Japan. Follow me online here: ▶ Twitter https://twitter.com/inkdrop_app ▶ Newsletter https://www.devas.life/ ▶ Instagram https://instagram.com/craftzdog
  • 購読者数: 14,225 → 19,905

セカンドチャンネルは精力的に更新した。こちらは英語のトーク中心のスタイル。体調を崩すまでは割と順調に購読者数を集めていた。こちらは英語の練習も兼ねているので、これからもコンスタントに投稿を続けたい。

テーマは、個人開発の苦悩や紆余曲折を包み隠さずシェアして、ファンに追体験してもらう。そうやって熱量を高めたところでv6をリリースして、何が起こるかを見る実験。

そもそも、こんな下手な英語でもここまで見てもらえてる事自体が奇跡と言える。日本人が英語で発信することのアドバンテージは計り知れない。

英語ブログ

Takuya Matsuyama
Join me on a behind-the-scenes coding journey. Weekly updates on projects, tutorials, and videos
  • 購読者数: 2,112 → 2,406

英語ブログは、体調が回復してから今回のバーンナウトについて学んだ事などを書いた。YouTubeと比べて購読者の絶対数は少ないように見える。しかし、おすすめに出てきたから受動的に視聴するのとは根本的にエンゲージメントが異なる。プラットフォームに依存していない自分のブログもといニュースレターの場合、購読者は能動的に読みに来てくれる人達だ。彼らはYouTubeよりも静かでなかなか目に見えないが、とても重要なオーディエンスだ。

動画では英語を喋るのに未だに緊張するし、画作りや音質など他に気にする事が多いが、ブログは書く内容に集中できるから好きだ。唯一の問題点は、ホストサービスのghostの料金が高いことだろうか。メンバー数に応じて値段が上がるのだけど、現在 $480/year もかかっている。いずれ自前でニュースレター配信機能付きの静的サイトを構築するかもしれない。

壁紙パックの売上

趣味で撮影した写真を壁紙としてパックにして販売している。この壁紙パックが地味にちょくちょく売れており、いい小遣いになっている。

売るつもりで写真を撮ると、かなり視点が変わることに気づく。テーマを設定して、そのテーマに沿った美しい画を探して撮る。これは感覚を鍛えるいいエクササイズになる。京都はテーマとしても分かりやすく、特に売れ行きが良い。

また時間に余裕が出来たら撮りに出かけたい。

まとめ

下がる売上、重くのしかかる技術的負債、YouTubeへのモチベ低下、第二次出産へのプレッシャー、そして崩れる体調。2025年は様々な苦難と闘った年だった。

しかし良い面で捉えると、自分とじっくり向き合って働き方を見つめ直し、中長期的な視点を取り戻す良い機会になった。体もプロダクトも情報発信も、整える期間だったと言えよう。

今年でInkdropは10年目となる。変化の早いテック業界で10年も一つのサービスを続けられているのは奇跡としか言いようがない。人に会う度に「次は何をするんですか?」と判で押したように訊かれるのが割とフラストレーションだが、2026年も引き続きInkdropをやっていく気満々である。

今年の抱負: 他人の評価を気にしない

駆け出し時代にしろ、中堅時代にしろ、他人にどう思われるか気にした途端に苦しくなって自由に身動きできなくなる。ユーザが増えたりオーディエンスが成長すると色々なことを言われたりするが、大事なのは適度にスルーして自分のInstinct(=衝動)に従ってやることだ。

自分は真面目すぎるから、全部無視してやろうというぐらいが丁度いい。
自分は頑張りすぎる性格だから、毎日だるい、何もしたくないと呟くぐらいが丁度いい。

そんな訳で、今年は「他人を気にせず好き勝手やる」事を抱負としたい。よろしくお願いします。

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Claude Codeをtmuxのポップアップウィンドウで継続的に走らせる方法

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💡本記事は英語ブログの日本語訳です。 どうも、TAKUYAです。 AIコーディングでは専らClaude Codeを使っています。最初はtmuxでターミナルの右側にペインを分割して使っていたのですが、幅が狭すぎてメッセージやdiffがまともに表示できず、使いづらかったです。 <Prefix>+zでペインを最大化すればいいのですが、毎回やるのは面倒でした。 そこで、ポップアップウィンドウでClaude Codeを起動するようにしました。キーバインドを押せばセッションが開き、閉じてもバックグラウンドで動き続けるので、すぐに再開できます。 この記事では、それを実現するためのtmuxの設定方法を紹介します。 動画で見る(英語): ポップアップウィンドウはサブプロセスを維持できない tmuxのdisplay-popupコマンドを使うとポップアップウィンドウを表示でき、ちょっとしたツールにすぐアクセスするのに便利です。 僕はlazygitでgitの状態をサッと確認するのに使っています: bind -r g display-popup -d '#{pane_current_path}'

By Takuya Matsuyama
Keychron K2 HEを無刻印化する手順

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どうもTAKUYAです。KeychronさんにK2 HEをお願いしたら音速で送ってくれたので、無刻印化してみました。どうやったのか過程をシェアします。 Unboxing 上はKeychron Q1です。これは3年間ぐらい使ってきました。キーキャップが若干くたびれていますね。でも問題なく今まで使えていました。そろそろ飽きてきたので新しいキーボードを試したいと思い、前から気になっていたK2 HEを試すことにしました(写真下)。 Amazon | 【国内正規品】Keychron K2 HE ラピッドトリガー ワイヤレス カスタムキーボード、ホールエフェクトGateronダブルレール・マグネットスイッチ、2.4GHz・Bluetooth無線対応、QMKプログラム可能、アルミ+ウッドフレーム、USレイアウト、RGBライト、Mac Windows Linux対応 (ブラック) | Keychron | パソコン用キーボード 通販【国内正規品】Keychron K2 HE ラピッドトリガー ワイヤレス カスタムキーボード、ホールエフェクトGateronダブルレール・マグネットスイッチ、

By Takuya Matsuyama
ノート駆動AIコーディング術の提案

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どうもTAKUYAです。みなさんはAIエージェントを普段のコーディングで活用されていますか。ちょっと面白いワークフローを思いついたのでシェアします。それは、ノート駆動のエージェンティック・コーディング・ワークフローです。最近Claude Codeのプランモードを使っていたら、ターミナル内で生成されたプランを読むのが辛かったんです。それで、じゃあMarkdownノートアプリであるInkdropをプランの保存先バックエンドとして使えば解決するんじゃないかと思って、 試してみました。こちらがそのデモです(英語): こちらがClaude Codeの設定ファイル群です: GitHub - inkdropapp/note-driven-agentic-coding-workflow at devas.lifeComplete Claude Code configuration collection - agents, skills, hooks, commands, rules, MCPs. Battle-tested configs from an Anthropic hackathon w

By Takuya Matsuyama
書いて、歩け!なぜノートアプリはシンプルで充分なのか

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どうもTAKUYAです。今回はノートやメモから新しい発想を生むための考え方についてシェアします。 自分はシンプルさをウリにした開発者向けのMarkdownアプリInkdropを作っています。なので、どうしても「ノートアプリの作者」としてのポジショントークが含まれてしまいますが、逆に言えば、「ノートアプリを約10年間作り続けてきた人間が、どうやってアイデアを生み出しているのか」 という実際的な体験談として読んでもらえれば幸いです。 結論から言うと、僕は「アプリ上でノート同士を連携させる必要はない。繋げるのはあなたの脳だ」と考えています。本稿では、ノートアプリの機能に溺れずユニークなアイデアを考え出すために僕が実践している事をシェアします。 TL;DR * ノート整理に時間をかけるな。グループ化で充分だ * すごい人はアイデアが「降りてくる」のを待つ * プログラミング × 料理動画 という有機的な掛け合わせ * ノートは「忘れる」ために書く * 歩け! ノート整理に時間をかけるな。グループ化で充分だ 巷ではZettelkastenなどが流行っているようですね。これ

By Takuya Matsuyama