やらない事を決める

やらない事を決める
自分はどういうキャリアを歩めばいいのかとか、常日頃意識はしている。キャリアという言葉を使っている時点でなんだか視野が業界に限定されているようだが、もっと広い意味で生き方みたいな観点で考える。
エンジニアとしては、フルスタックな点は自他共にいい感じの評価だ。でも個別の技術で見ると上には上がいて、彼らのやっている事は自分には到底及ばないなと思ったりしつつ、でも頑張れば手が届きそうな距離のようにも見えたりする。GitHubで沢山のスターを得るようなライブラリを作って公開するとか、何か著名なプロジェクトのメンテナになるとか。
一方で、俺は本当にそれをする必要があるのか?という疑問もある。自分の本分はプロダクト作りであって、ライブラリ作りではない。自分の情熱は特定の技術にはなく、面白いものを作ってユーザを喜ばせることにある。だからスターの数みたいな他人からの評価に拘る必要はない。
そう、自分は他人からどう思われるのかを気にしているのだ。みんなみたいに人気者になりたい。でもそれは本質じゃない。俺は欲に振り回されている。かつてスティーブ・ジョブズはこう言った:
私は、自分がやってきたことと同じぐらい、やらなかったことに誇りを持っている。 — スティーブ・ジョブズ
周りが特定の分野で活躍できているのは、他の分野をやらなかったからだ。何でもかんでも手を出して中途半端にするなら、はじめからやらず今目の前のことに集中したほうがいい。興味ではなく情熱を注げられるものに集中するべきだ。
とすると、やはり俺は今までどおりでいい事になる。たまーにお世話になってるOSSにプルリクエストを投げたりしながら、あくまで自分が欲しいものを作るために技術と付き合う。
承認欲求はたいてい迷いを生じさせる。ブレッブレの主軸のズレた活動なんか誰も喜ばない。俺は周りより目の前の今に集中するべきだ。