Appleの審査でビジネスモデルを指摘された時の対処

Appleの審査でビジネスモデルを指摘された時の対処

本日8月23日、Inkdrop for Mobile v2.2.0をリリースしました。その際、iOS版の審査で一度Metadata Rejectedを食らいました。リジェクト理由は、「Inkdropの課金形態について詳しく教えろ」というもので、質問のリストが送られてきました。その時のやりとりをシェアしたいと思います。

まず、以下がAppleからの質問リストです:

  • Is your app a mobile extension of an existing service?
  • Does this existing service have a cost?
  • What are the paid content or services, and what are the costs?
  • Do individual customers pay for the content or services?
  • If no, does a company or organization pay for the content or services?
  • Where do they pay, and what’s the payment method?
  • If users create an account to use your app, are there fees involved?
  • How do users obtain an account?

課金にまつわる質問が並んでいます。それぞれ以下のように答えました(太字部分)。

  • Is your app a mobile extension of an existing service?Yes. Inkdrop is a web service and this app is just a mobile client.
  • Does this existing service have a cost?Yes.
  • What are the paid content or services, and what are the costs?The paid service provides a cloud storage for user’s notes and a quick data sync service.It costs $4.99 / month or $49.9 / year.
  • Do individual customers pay for the content or services?Yes.
  • Where do they pay, and what’s the payment method?From Inkdrop’s website. Credit card.
  • If users create an account to use your app, are there fees involved?No. Using this app itself is completely free.
  • How do users obtain an account?From Inkdrop’s website.

この回答でなんとか事なきを得ました。Appleの審査は前回なんとも無かったのに、突然予測しない観点から指摘が入るので怖いですね。

質問と回答の要点を解説します。

今回のリジェクトによるAppleの目的は、明らかにアプリ内課金(In-App Purchase)を使わせることでしょう。それがAppleにとって大きな収益源だからです。質問の回答によっては、継続課金をアプリ内で行わせるつもりなのでしょう。そうすると、高い手数料をAppleに払わなくてはなりません。それは避けたい。

Inkdropは継続課金モデルで、Stripeを使ってウェブでのクレジットカード決済の仕組みを自前で導入して運用しています。有料機能としてクラウドストレージや同期機能を提供しています。デスクトップとモバイル用のクライアントがあり、ユーザの利用環境に応じたバージョンをインストールして利用します。回答では、あくまで有料部分はデータ保存と同期にあり、クライアントは任意利用で無料で使えるもの、と説明しました。

最後の質問、 “How do users obtain an account?” は、アプリからユーザ登録できてしまうと “just a mobile client” の範疇を飛び越えるので注意が必要だと思います。

似たようなモデルで展開しているサービス事業者の参考になれば幸いです。

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