JS系の国際カンファの選考に落ちました

JS系の国際カンファの選考に落ちました

JS系の国際カンファの選考に落ちました

ちょっと新しいことに挑戦しようと思って、海外で開催されるカンファレンスに応募しました。2つにProposalを出したんですが、両方とも残念ながら落選してしまいました。反省も兼ねてこの事について書きたいと思います。

国際カンファに出たいと思った狙いは主に以下の通りです。

  1. フリーランスとして海外の仕事を受注したいので、その為の営業活動
  2. ノートアプリInkdrop
  3. タダで海外旅行ができる。笑(旅費とホテル代が出る)

応募したのは以下の2つのカンファレンスです。

参加有料型のガチなやつです。今見返すとチケットも高額で審査も厳しいだろうなぁと改めて思いました。

自分としては海外のカンファに出ることはもちろん、審査があるものへの応募も初めてでした。でも「まぁなんとかなるやろ」的な楽観的な気持ちで応募しました。ドンマイ。

2つのトーク内容は以下の同じものを出しました。要約すると「一人で開発した経験をもとにした、React NativeとElectronを使って効率的にクロスプラットフォーム対応のアプリを開発する方法論」です。

<span id="e223" class="rb pi io qx b gz rc rd m re rf">Building Cross-Platform Apps By Single Developer<br></br>------------------------------------------------</span><span id="47d1" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">## Summary</span><span id="e0c0" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">Supporting multiple platforms is crusial for today's business but it's hard to accomplish with limited resources.<br></br>However, by leveraging JavaScript's capability, the development cost to build the cross-platform apps can be significantly reduced.<br></br>I'll explain how to build high quality apps efficiently with React Native and Electron by referring to my experience making a product all alone.</span><span id="30b9" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">## Description</span><span id="efb3" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">> Tell us about your talk. Describe structure, table of contents and main content points of your message.</span><span id="0361" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">Supporting multiple platforms is crusial for today's business but it's very hard to accomplish.<br></br>It requires many development resources and that was true, until now.<br></br>There're frameworks that enable you to develop cross-platform apps such as ReactJS, React Native and Electron so it's not impossible to make them with reasonable costs.</span><span id="12f0" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">I'm developing a Markdown notebook app named Inkdrop (<a class="ag hb" href="https://www.inkdrop.app/" rel="noopener ugc nofollow" target="_blank">https://www.inkdrop.app/</a>) that syncs notes between multiple devices. It works on macOS, Windows, Ubuntu, iOS and Android(soon). I'm working on this project all alone.</span><span id="9fc0" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">Through this product I'm using only JavaScript in all apps.<br></br>By leveraging JavaScript's capability, the development cost to build the cross-platform apps can be significantly reduced.<br></br>I'd like to talk about how I built this service efficiently, including:</span><span id="713b" class="rb pi io qx b gz rg rd m re rf">* Tech Stacks<br></br> * Use ReactJS everywhere<br></br> * Don't write tests<br></br> * Make it with users<br></br> * Roll out in private beta<br></br> * Get started by folking major OSS project<br></br> * Choose good boilerplate<br></br> * Avoid reinventing the wheel<br></br> * Just folk existing library and patch it<br></br> * Support cross-platform data sync with PouchDB<br></br> * CouchDB<br></br> * Also introducing a SQLite module for React Native which I made recently<br></br> * Strategies to reduce the code base<br></br> * Be simple<br></br> * Make it extensible<br></br> * Comprehensive list of tools that would boost your workflow<br></br> * e.g., Docker, Fastlane, heroku, bugsnag, mixpanel, etc.</span>

JavaScriptの話というよりかは若干スタートアップ論寄りなところはありました。FullStackとかは名前的にも合ってると思ったんだけどな。

何を話そうかと考えた時、個別の技術について話したいと思うトピックがありませんでした。うまいエラーハンドリングとかReactの賢いコンポーネントの設計やJS言語そのものについては、自分の得意領域では無い気がしたのです。

フルスタックとして一人でアプリを作っている身だからこそ皆に語って喜ばれる話ってなんなんでしょうか。たぶん、上記のようなトーク内容で大方間違ってない気がしています。効率的な開発フローの話や、アプリに付けるべき機能方針、より喜ばれるユーザサポートなど。ブラッシュアップできるとすれば、各トピックをもう少し掘り下げる事ぐらいでしょうか。

だとすれば、自分は応募するカンファレンスを間違えた可能性もあります。JavaScript系に絞らなくて良かった。自分に合ったカンファレンス、どこかに無いですかね。

しかしながら、スタートアップ論系の話は実績が無いと聞いてもらえない気もします。Inkdropが既に成功して著名なプロダクトであれば、興味が湧くかもしれません。でも知名度ゼロの人間がすごいアプリを作る方法!とか言っても「誰やねん」ってなりますもんね。

落ちてしまったのは残念ですが、本気で海外に目を向けるいい機会になりました。で、ロンドンに行きたいなと。あっちのローカルのミートアップに参加してLTしてみたい。「こんなん作りました〜!どうやって作ったかというと・・」みたいな話をして「お前やるやん」って思ってもらえたらラッキーぐらいに考えています。

なぜロンドンかというと、FullStackの開催地がロンドンで興味が湧いたからです。物価が高いので、もし仕事が受けられたら日本より良い報酬が期待できます。コネが無いので、飛び込むしかありません。誰か紹介してください。笑

まぁ、失敗しても別に死なないし、楽にやって行きましょう。

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Inkdrop v6 Canary版リリースしました — 新Markdownエディタやその他新機能盛り沢山

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Inkdrop v6.0.0 Canary版リリースしました — 新Markdownエディタやその他新機能盛り沢山 こんにちはTAKUYAです。 v6.0.0 の最初の Canary バージョンをリリースしました 😆✨ v6では、アプリのコア機能の改善がたくさん盛り込まれています! * リリースノート(英語): https://forum.inkdrop.app/t/inkdrop-desktop-v6-0-0-canary-1/5339 CodeMirror 6 ベースの新しいエディタ フローティングツールバー v5ではツールバーがエディタの上部に固定されており、使っていないときもスペースを占有していました。 v6では、テキストを選択したときだけ表示されるフローティングツールバーに変わりました。 GitHub Alerts 構文のサポート Alerts の構文が正しい色と左ボーダーでハイライトされるようになりました。 ネストされたアラートや引用にも対応しています。 また、アラートタイプの入力を支援する補完機能も追加されました。 スラッシュコマンド 空行で /

By Takuya Matsuyama
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AIのお陰で最近辛かった個人開発がまた楽しくなった こんにちは、TAKUYAです。日本語ではお久しぶりです。僕はInkdropというプレーンテキストのMarkdownノートアプリを、デスクトップとモバイル向けにマルチプラットフォームで提供するSaaSとして、かれこれ9年にわたり開発運営しています。 最近、その開発にClaude Codeを導入しました。エージェンティックコーディングを可能にするCLIのAIツールです。 最初の試行は失敗に終わったものの、徐々に自分のワークフローに馴染ませることができました。そして先日、アプリ開発がまた「楽しい」と感じられるようになったのです。これは予想外でした。 本稿では、自分がエージェンティック・コーディングをワークフローに取り入れた方法と、それが個人開発への視点をどう変えたかを共有します。 * 翻訳元記事(英語): Agentic coding made programming fun again 自分のアプリに技術的負債が山ほどあった ご想像のとおり、9年も続くサービスをメンテするのは本当に大変です。 初期の頃は新機能の追加も簡単で

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個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ

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個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ InkdropというMarkdownノートアプリを作り続けて7年になる。 お陰さまでその売上でずっと生活できている。 これまで個人開発でどう継続していくかについて「ユーザの退会理由をあれこれ考えない」とか「アプリの売上目標を立てるのをやめました」とか、ビジネス面あるいはメンタル面からいろいろ書いてきた。 今回は、技術面にフォーカスして、どう継続して開発していくかについてシェアしたい。 TL;DR * 最初はとにかく最速でリリースする事を最優先する * 迷ったら「ときめく方」を選べ * 程よいところで切り上げて開発を進める * 使っているモジュールがdeprecatedされるなんてザラだと覚悟する * 古いから悪いとは限らない * シンプルにしていく * 老舗から継続の秘訣を学ぶ * 運ゲー要素は排除しきれない 最初はとにかく最速でリリースする事を目標に技術選定する 開発計画とビジネス計画は切っても切り離せない。 コーディングに傾倒するあまり完璧主義に陥って結局リリース出来ないまま頓挫してしまう個人開発者は多い

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子育て中の個人開発者の一日

子育て中の個人開発者の一日

子育て中の個人開発者の一日 どうもTAKUYAです。 久しぶりに生活まわりの事を書きたい。自分はInkdropというMarkdownノートアプリを売って生きている。 子供も無事順調に成長しており、あと数ヶ月で3歳になるというところで、イヤイヤ期もやっと終わりが見えてきた。 生活パターンもなんとなく定着しつつあるので、ここで一旦どんなルーティンなのか書き出してみる。ちなみに当方今年で40歳。 平日の1日の流れ * 06:30 妻と子供起床、朝食 * 07:10–30 俺起床、朝食 * 07:40 布団を畳んで子供を着替えさせる。妻はその間に化粧や通勤の準備 * 08:00 ストレッチと軽い筋トレ(腕立て50回、スクワット100回) * 08:10 妻と子供を見送る。15分前後瞑想 * 08:30 散歩 * 09:00 作業開始(カフェまたは家) * 11:00 昼飯 * 12:00 ダラダラする * 12:30 作業再開(だいたい家)

By Takuya Matsuyama