取引先に受託開発の満足度調査をしてみたら参考になった

取引先に受託開発の満足度調査をしてみたら参考になった

取引先に受託開発の満足度調査をしてみたら参考になった

会社員時代は当たり前にあった評価制度。多面評価で性格まで可視化されて、更に上司の面談付き。手厚い。独立してフリーランスになれば、当然一人なので誰も客観的に評価してくれる人はいなくなる。もう独立して6年目になっていろいろお手伝いさせていただいたけど、ふと自分の仕事って実際にどう評価されているのか知りたくなった。そこで前回の取引先の会社様にアンケートのご協力をいただいた。

結論から言うとやってすごくよかった。ボロボロだったらどうしようと若干ドキドキしながら結果を開いたけど、幸いにも杞憂だった。自分の問題意識や自己評価とそこまで大きく外れていなかったことも分かった。副次的な効用として、取引先とのお互いの気持ちを確認し合えるいい機会にもなった。納品したらバイバイそれっきりではなく、いいご縁に巡り会えたことをお互いに確認して、ただ受委託の関係ではなく同じ業界で働く仲間として継続的な関係性を持てる可能性を広げてくれると感じた。大袈裟だけど。

ここで、自分が作ったアンケートの設問内容をシェアしたい。設問は、先方への貢献度を測るものを意識して考えた。ただし、これをそのまま使い回すのはおすすめしない。自分の仕事内容に合わせて、尚且つ自分の問題意識を反映したほうがより有意義なものになる。このアンケートは、バックエンドからフロントエンド、UIのデザイン、技術コンサルティングまで一貫して担当した時用のもの。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。御社の更なる発展を願っております。今後の業務改善のため、大変お手数ですが以下のアンケートにお答えいただけますと幸いです。

不満 〜 満足 (5段階)

低い 〜 高い (5段階)

低い 〜 高い (5段階)

とても遅い 〜 とても速い (5段階)

まったく出来ていなかった 〜 よく出来ていた (5段階)

無かった 〜 あった (5段階)

役に立たなかった 〜 とても役に立った (5段階)

やりづらかった 〜 とくに問題なかった (5段階)

自由回答

自由回答

自由回答

やってみて分かった自分の課題は、主にコミュニケーション。これについては本稿の主旨と外れるのでまた何かの機会に。

一つ言えることは、アプリ制作と同じように先方(ユーザー)に迎合せず、自分が相手のためになると信じていることはどう思われようが貫くということ。答えのない世界で100点満点などありえない。数ヶ月後、数年後に振り返って、やっぱあいつに頼んでよかったと思ってもらえれば大成功。でもそれは最終的には相手の気持ち次第だからコントロール出来ない。なぜなら、相手によってやり方も感じ方も違うから。

アンケートは、自分の問題意識と照らし合わせて課題を具体化したり思わぬ課題を見つけて、より「自分が思う最善」を尽くせるようになるために使うのが適切だと思う。参考になれば幸い。

作ってます:

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Inkdrop v6 Canary版リリースしました — 新Markdownエディタやその他新機能盛り沢山

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AIのお陰で最近辛かった個人開発がまた楽しくなった こんにちは、TAKUYAです。日本語ではお久しぶりです。僕はInkdropというプレーンテキストのMarkdownノートアプリを、デスクトップとモバイル向けにマルチプラットフォームで提供するSaaSとして、かれこれ9年にわたり開発運営しています。 最近、その開発にClaude Codeを導入しました。エージェンティックコーディングを可能にするCLIのAIツールです。 最初の試行は失敗に終わったものの、徐々に自分のワークフローに馴染ませることができました。そして先日、アプリ開発がまた「楽しい」と感じられるようになったのです。これは予想外でした。 本稿では、自分がエージェンティック・コーディングをワークフローに取り入れた方法と、それが個人開発への視点をどう変えたかを共有します。 * 翻訳元記事(英語): Agentic coding made programming fun again 自分のアプリに技術的負債が山ほどあった ご想像のとおり、9年も続くサービスをメンテするのは本当に大変です。 初期の頃は新機能の追加も簡単で

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個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ

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個人開発を7年以上続けて分かった技術選択のコツ InkdropというMarkdownノートアプリを作り続けて7年になる。 お陰さまでその売上でずっと生活できている。 これまで個人開発でどう継続していくかについて「ユーザの退会理由をあれこれ考えない」とか「アプリの売上目標を立てるのをやめました」とか、ビジネス面あるいはメンタル面からいろいろ書いてきた。 今回は、技術面にフォーカスして、どう継続して開発していくかについてシェアしたい。 TL;DR * 最初はとにかく最速でリリースする事を最優先する * 迷ったら「ときめく方」を選べ * 程よいところで切り上げて開発を進める * 使っているモジュールがdeprecatedされるなんてザラだと覚悟する * 古いから悪いとは限らない * シンプルにしていく * 老舗から継続の秘訣を学ぶ * 運ゲー要素は排除しきれない 最初はとにかく最速でリリースする事を目標に技術選定する 開発計画とビジネス計画は切っても切り離せない。 コーディングに傾倒するあまり完璧主義に陥って結局リリース出来ないまま頓挫してしまう個人開発者は多い

By Takuya Matsuyama
子育て中の個人開発者の一日

子育て中の個人開発者の一日

子育て中の個人開発者の一日 どうもTAKUYAです。 久しぶりに生活まわりの事を書きたい。自分はInkdropというMarkdownノートアプリを売って生きている。 子供も無事順調に成長しており、あと数ヶ月で3歳になるというところで、イヤイヤ期もやっと終わりが見えてきた。 生活パターンもなんとなく定着しつつあるので、ここで一旦どんなルーティンなのか書き出してみる。ちなみに当方今年で40歳。 平日の1日の流れ * 06:30 妻と子供起床、朝食 * 07:10–30 俺起床、朝食 * 07:40 布団を畳んで子供を着替えさせる。妻はその間に化粧や通勤の準備 * 08:00 ストレッチと軽い筋トレ(腕立て50回、スクワット100回) * 08:10 妻と子供を見送る。15分前後瞑想 * 08:30 散歩 * 09:00 作業開始(カフェまたは家) * 11:00 昼飯 * 12:00 ダラダラする * 12:30 作業再開(だいたい家)

By Takuya Matsuyama