Inkdrop

ユーザの退会理由をあれこれ考えない

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ユーザの退会理由をあれこれ考えない

ユーザの退会理由をあれこれ考えない 退会ユーザを追いかけると迷走する/自分ならどういう時に退会するかを考える/「欲しいもの」と「使いたくないもの」は表裏一体 どうも、TAKUYAです。InkdropというMarkdownエディタを一人で作っています。先日、総売上が400万円を超えました。いつもありがとうございます。 継続課金モデルでサービスを運営していると必ず直面するのが、課金ユーザの退会です。一般的に継続課金型のチャーンレートは6%前後で高いと言われています。チャーンレート(Churn Rate)とは退会率のことです。 チャーンレートはビジネスの継続性に関わる重要な指標です。このチャーンレートが成長率を上回らないように気をつける必要があります。個人開発において、どうすればこのチャーンレートを低く抑えることができるでしょうか。本稿で自分の考えを書きたいと思います。 Inkdropも未成熟の頃はチャーンレートがとても低く安定していました。でも最近では上記と似たようなレートを示すようになりました。やはり退会する人が増えると焦りを感じたり不安になります。そしてなぜ退会していくのか、

By Takuya Matsuyama
React Native製アプリのクオリティを上げるために工夫した事

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React Native製アプリのクオリティを上げるために工夫した事

React Native製アプリのクオリティを上げるために工夫した事 InkdropというMarkdownノートアプリを一人で作っているTAKUYAです。最近、React Nativeを使って、iOS版とAndroid版の新しいバージョンをリリースしました。React Nativeは、JavaScriptとReactを使ってクロスプラットフォームなモバイルアプリが開発できるフレームワークです。 どうすればReact Nativeでハイクオリティなアプリが作れるのか、今回の開発を通して多くのことを学びました。本稿では、よりよいアプリを作るために自分が工夫したことをシェアします。既にReact Nativeでアプリを作っている方も、これから作ろうと思っている方も参考になるかと思います。 * OSSライブラリは慎重に選ぶ * ネイティブ拡張モジュールは出来るだけ使わない * UIテーマの対応 * タブレットの対応 * 動作を軽く保つ * 違和感のないスプラッシュスクリーンを作る * CodePushは使わない方が良い iOSのUIKitと違って、React Native

By Takuya Matsuyama
個人開発で得たスピード仕事術

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個人開発で得たスピード仕事術

個人開発で得たスピード仕事術 作業のスイッチングコストを最小化させるための考え方と方法 Markdownエディタを一人で作りながらフリーランスをしています。今月(11月)の売上は18万円を超えました。順調に伸びていて嬉しい。毎日楽しいです。 個人開発はスピードが全てです。残業代もがんばった賞も出ないからです。一人何役もこなさないといけないので、作業のスイッチングコストが常につきまといます。設計してコードを書いてユーザサポートをしてマーケティングして・・。ましてや本業などがあると、プロジェクト単位で脳を切り替える必要もあります。 プロになってから約8年、常に本業と並行して何かしらの個人開発を続けて来ました。そして、このスイッチングコストをどうすれば最小限に抑えられるかという課題と向き合ってきました。自分で言うのも何ですがかなり速いと思います。例えば、先日ユーザさんから機能要望を受けたのですが、書き込みを見て2時間で対応してリリースしました。そしたらユーザさんが「速すぎやろ・・」と苦笑して若干引いていました。こうやって人を驚かせるのはめっちゃ楽しいです。 仕事に埋もれていたらこん

By Takuya Matsuyama
Hacker Newsで話題1位を取ると何が起こるか

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Hacker Newsで話題1位を取ると何が起こるか

Hacker Newsで話題1位を取ると何が起こるか 今までと特に変わらない 自作アプリInkdropに関する自分のブログ記事が、Y Combinatorの運営するアメリカのスタートアップコミュニティ「Hacker News」で話題になった。HNに自分の作品が話題になるのはこれで3度目。 一夜明けて、日本時間の今朝のコメント数は128、Upvotesは859だった。自分でHNに投稿した訳ではなく、読者の誰かがシェアしてくれたようだった。 練馬のマンション一室でしこしこ作っていたアプリが海外で話題になるのはとても感慨深い。記事のアクセス数は約6万ビューだった: もっと盛り上がらせようと思って、こんな感じでいくつかのコメントに返信したりした: 自分は何か自慢できるような大きな賞を取ったりしたことが一度もない。それが若干のコンプレックスだったりもする。でもこうやって話題になってくれると、一応世の中に認知されるようなモノが作れているんだなという実感が持てる。賞など別にいらない。 で、海外で話題になると何が起こるのか、ざっくり列挙したい: 1. 一日のユーザ登録数が通常の18

By Takuya Matsuyama

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Appleの審査でビジネスモデルを指摘された時の対処

Appleの審査でビジネスモデルを指摘された時の対処 本日8月23日、Inkdrop for Mobile v2.2.0をリリースしました。その際、iOS版の審査で一度Metadata Rejectedを食らいました。リジェクト理由は、「Inkdropの課金形態について詳しく教えろ」というもので、質問のリストが送られてきました。その時のやりとりをシェアしたいと思います。 まず、以下がAppleからの質問リストです: * Is your app a mobile extension of an existing service? * Does this existing service have a cost? * What are the paid content or services, and what are the costs? * Do individual customers

By Takuya Matsuyama
Inkdropの実装予定の機能 (vol.2)

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Inkdropの実装予定の機能 (vol.2)

Inkdropの実装予定の機能 (vol.2) In English: https://blog.inkdrop.info/the-next-roadmap-of-inkdrop-vol-2-b40a70b5498d つい先日、ロードマップに掲げた機能を実装し終えました。なんだかんだで長い旅でしたが、早速次のロードマップについて考えたいと思います。すでに沢山の改善アイデアが集まっています。 前回のブログの通り、Inkdropはゆっくり成長しつつもいい感じに利益を上げつつあります。とてもありがたい話です。毎日来る売上げ通知のお陰で、高いモチベーションを保てています。応援ありがとうございます。 前回のロードマップを通して沢山の改善が加えられました。 * iOSバージョン * Androidバージョン * Vibrant UI テーマ * 画像のエディタ内インライン表示 * ノートのウェブ共有 * インポート機能 繰り返しになりますが、Inkdropはチームワーク向けではありません。あくまで個人向けのノートアプリとして集中して改善していきます。 つい最近、新しいユー

By Takuya Matsuyama
タスク進捗表示機能に対応しました

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タスク進捗表示機能に対応しました

タスク進捗表示機能に対応しました Original post is here こんにちは、Inkdrop開発者のTAKUYAです。 今回はデスクトップ版(v3.21.0)とモバイル版(v2.1.0)の両方で新しいバージョンをリリースしました。このリリースでは、長く待たれていた機能がようやく実装されました。タスク進捗表示機能です。アプリは各ノート内のタスクリストを自動で数えて表示します。上記画像のように、その表示は邪魔にならずかつ見やすいデザインです。 進捗表示はノートリストでも表示されますので、いちいちノートを開かなくても把握することができます。 タスクリストはGitHub-Flavored Markdownの機能の一つです。構文は以下のとおりです: <span id="746a" class="rc px io qy b gz rd re m rf rg">- [x]

By Takuya Matsuyama
Apple Motionなら6000円でクールなプロモビデオが制作できる

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Apple Motionなら6000円でクールなプロモビデオが制作できる

Apple Motionなら6000円でクールなプロモビデオが制作できる English version is here 最近、Inkdropの新しいプロモビデオを作ろうと検討している。アプリが色々改良されたので、今のやつはだいぶ古くなった: このビデオはiMovieとAfter Effects CS4で作った。でも今回は別の方法で作ろうと思っている。After Effectsは普段ほとんど使わないのに、月額で何千円も払うのは高すぎるから。Macで動画制作といえばFinal Cut Pro Xだけど、もっと安くて良い方法があるんじゃないかと思って調べてみた。 要件はシンプルで、複数の動画を変形させて組み合わせられるツールが欲しい。そこで見つけたのがMotion。これはアップル製のアプリで、モーショングラフィックの制作に特化したツール。Final Cut Pro Xの苦手とする領域を補完する位置づけで提供されているらしい。例えば、流体変形させたり立体的なタイトルを作ったり、リアルなエフェクトを伴うような複雑なアニメーションを作るのに使われる。 特筆すべきは6,000円という値段

By Takuya Matsuyama
30日間、開発をお休みします

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30日間、開発をお休みします

30日間、開発をお休みします 次のフェーズに向けてチャージ English version is here こんにちは、TAKUYAです。 数日前にInkdropの新しいモバイル版をリリースしました。今のところとても好評で嬉しい限りです。幸いなことに、Inkdropはここ一年ずっと成長し続けていて、以下のように決済回数が安定して増えています: そして先月の売上は26万円でした。やっと前職の給料を上回りました(笑) 東京で生活するには充分の利益です。このまま伸ばすことができれば、フリーランスも安心して辞められますね。 現在のロードマップも残すところあと一つとなりました。最後の項目は、タスクのプログレス表示機能です。モバイルアプリの再開発に比べたら簡単そうですね。新モバイル版に取り組んでいる間にデスクトップ版の機能要望が大量に溜まっています。次のロードマップにむけてそれらを整理して議論する必要があります。また、デスクトップ版も同じく再構築したいと考えています。モバイル版で大幅にリファクタリングしたモジュール群を統合したいのです。 それらにすぐ取り掛かりたいのですが、その前に少

By Takuya Matsuyama
Inkdrop Mobile v2 リリース

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Inkdrop Mobile v2 リリース

Inkdrop Mobile v2 リリース English version is here こんにちは、Inkdrop開発者のTAKUYAです。 プライベートベータでのテストに沢山の人にご参加頂いたおかげで、今日リリースに漕ぎ着けることができました。とても嬉しいです。感謝します!アプリはイチから完全に書き直されて、安定性を保ちながら沢山の改善が施されました。本稿では主な変更点をご紹介します。 Inkdropは、日々のハッキング作業をメモするために特化したMarkdownエディタ付きのノートアプリです。シンプルさ重視の設計で作られています。すべて僕一人で開発・運営しています。このプロジェクトは、インディーデベロッパーとして健康的なペースで製品を作って飯を食うという挑戦です。その過程で考えて採った戦略はすべてこのブログに記録しています。それらがあなたの個人開発の参考になればと思います。Inkdropについて更に知るには以下のウェブサイトをご覧ください: * https://www.inkdrop.app/ 私たちはプログラミングをする際は主にPCかラップトップを使います。し

By Takuya Matsuyama
GDPR対象業者の判断基準とプライバシーポリシーを書く際のポイントまとめ

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GDPR対象業者の判断基準とプライバシーポリシーを書く際のポイントまとめ

GDPR対象業者の判断基準とプライバシーポリシーを書く際のポイントまとめ MarkdownノートアプリInkdropを一人で開発しているTAKUYAです。InkdropはEUにもユーザが結構いるので、GDPR (EU General Data Protection Regulation)への対応準備を進めていました。GDPRはEUの個人情報保護に関する新しい法律です。この度、施行予定日の2018年5月25日に無事間に合わせることができました。 プライバシーポリシーをイチから書き直し、曖昧な表現を避けて、GDPRで要求されている個人情報取り扱いに関する情報を全て開示しました。書くの大変だった・・。 先日、GDPRに関する自分用のメモとして以下の記事を書いたら、予想以上に反響が大きくてびっくりしました。日本語で開発者向けの分かりやすくまとまった情報が無いのがまず問題ですね。 本稿では実際に対応してみて分かったことや、プライバシーポリシー準備の注意点などをシェアしたいと思います。これから対応される方の参考になれば幸いです。 Inkdropは今回GDPR対応したものの、GDPR対象業

By Takuya Matsuyama
サイドハッスルのすゝめ — お金よりもやりがいを求める副業

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サイドハッスルのすゝめ — お金よりもやりがいを求める副業

サイドハッスルのすゝめ — お金よりもやりがいを求める副業 こんにちは、TAKUYAです。フリーランスやりながらMarkdownノートアプリを一人で作っていたら徐々に売上が伸びて、それだけで食べていけそうな位になりました。毎日楽しい。 僕はこのプロジェクトを副業ではなく「サイドハッスル(Side Hustle)」と呼んでいます(もうほとんど本業ですが)。サイドハッスルとは、ただ単に時間を切り売りするものではなく、やりがいを主眼においたお金の稼ぎ方を指します。主に英語圏でよく使われています: A side hustle is a passion-driven product or service that you create and sell without leaving your day job. The benefits are multiple. It gives you the opportunity to grow through experience in

By Takuya Matsuyama